動機は何だっていい。
こんにちは、くれたけ心理相談室 立川支部の鈴木庸佑です。
2024年も残すところあと2日ですね。
これまでの年末、皆さんはどのように過ごされていましたか。
私は大学院1年生のこの時期に、就職活動を始めておりました。
就活時代を振り返ると、
将来のビジョンや自分の動機が見つからず、自己分析に苦しんでいた記憶があります。
子供の頃から
「今この時間が充実していたらそれでいい」と思いながら生活していたので、
自分が何をしたいか、どうなっていきたいかは全くと言っていいほど考えていませんでした。
いざ就職活動が始まり自己分析を始めた時、
「私は将来どうなっていきたいのだろうか?」
「私が本当にやりたい仕事は何だろうか?」
「私は何のために働くのか?」
「私の原動力は何だろうか?」
などの答えが一向に出てこず、人生迷走していました。
選考が始まると他の就活生が
「家が貧しくて苦労してきたから、私は貧しい人を救いたい」
「父親が辛そうに働いているのを見てきたから、私はイキイキと働ける社会を作っていきたい」
などと、世のため・人のために頑張ろうとする姿がまぶしくて、強い劣等感を覚えていました。
「自分は社会を変えたいとか、人を救いたいとか本気で思っているわけではないし、
何なら今さえ楽しければそれでいいかと思ってしまっている」
このように考えている自分がまるで社会不適合者のように思えて、自己嫌悪に陥ることもありました。
でも、今を振り返ると頑張るために立派な動機なんて必要ないと思っています。
どんな動機であろうと自分が前向きに頑張れそうなもので、
自分にとって望ましい方向に辿り着くならそれでいいと思います。
心理学で動機づけの理論は色々あるものの、私たちの行動の多くは習慣に支配されているので、
特別な動機が無くても行動できることは多々あります。
それを踏まえると、動機の中身に囚われる必要はないのかなと私は考えています。
就職・転職活動の面接は自己アピールの場でもあるので、
ある程度盛って話す必要性は出てくる場合はありますが、
「誰かの役に立ちたいから!」
「もっと世の中はこうあるべきだから!」
といった社会に向けた動機が持てなくても構わないと思います。
それよりも、心の中にある本音の動機に従って行動する方が心地良く、前向きに行動できますし、
結果として望ましい方向に近づけるものだと私の経験上でも感じております。
私の就活時代は、「誰かの人生に影響を与えられる人間になりたい!」と語っていましたが、
それは人の役に立つことよりも、自分が生きた価値を世に残す、唯一無二の存在になりたいという自分本位の欲望でした。
でも、そっちの方が自分の正直で心も軽くなるし、結果的に高いパフォーマンスを発揮できて、
誰かの役に立てているような気がします。
プライベートでは今年ボディメイクの大会に初めて出場してみましたが、その動機は
「このままダラダラ筋トレやっていてもつまらないから、思い切って大会出てみよう」
と思い立っただけですし、
一昨年から続けているボイトレも、別にプロの歌手を目指しているわけではなく、
「歌が上手くなったら楽しそうだから」と思って始めています。
もし来年に向けて新しいことに挑戦したい、環境をガラッと変えてみたい。
でも、強い動機は持てなくて一歩踏み出せないと悩んでいる人がいたら、ぜひ一歩踏み出してみてくださいね。
これまで味わったことのない景色が見えてくるはずです。
最後に、今回の記事作成に際して参考にした漫画「ハイキュー」の名言を紹介します。
人生のバイブル本の一つでもあるほど影響を受けた漫画です。
共感するメッセージが沢山入っているので、今後も取り上げていきたいと思います。
何かを始めるのに
”揺るぎない意志”とか
”崇高な動機”なんて無くていい
成り行きで始めたものが
少しずつ大事なものになっていったりする
引用元:ハイキュー!!第9巻 漫画「ハイキュー!!」名言・格言集100選!
ここまでご覧いただきありがとうございました。
くれたけ心理相談室立川支部
鈴木 庸佑
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